【Story】
冬至の日にかぼちゃを食べ、柚子湯に入ると、一年を健康に過ごせるといいます。
しかしながら少し前まで、国産のかぼちゃは、冬至には手に入りませんでした。
意外かもしれませんが、かぼちゃの旬は夏です。
同じ瓜類のきゅうりや冬瓜、スイカ、メロンの旬が夏であり、かぼちゃも同様なのです。
5月ごろから、暖地での収穫が始まり、段々と北上して、9月ごろに北海道では収穫を行います。
多くの野菜について、「鮮度」が大事ですが、かぼちゃについては、該当しません。
とれたてのかぼちゃは、甘くなく、でんぷん質の塊で、粉っぽいだけです。
収穫後、追熟が進み、でんぷん質が糖分に変わっていきます。
この過程を「糖化」と言います。
西洋梨やバナナと同じ現象です。
この糖化スピードは、品種によって大きく変わり、たとえば、ダークホースはとても早い品種です。
これに対して、こちらの白皮のかぼちゃは、とても遅く、通常2週間程度の糖化期間が2ヶ月ほどかかる品種なのです。
日持ちが良い、とも言えます。
8~9月にかけて北海道で収穫し、1ヶ月以上保管したものが11月下旬から出荷が開始になります。
つまり、冬至に召し上がれるわけです。
りょくけんでは、この白い皮のかぼちゃを、一株から一玉だけしか育てません。
通常では、一株から2ツルをのばし、できれば、その1ツルに2玉着くようにし、合計4玉収穫しようとします。
ただ、これでは、栄養に偏りが生まれ、かぼちゃの品種にバラつきが出てしまうのです。
栄養分を集中させて、均質なるよう育てるため、1玉だけを残して、栽培しているのです。
【保存方法】
カットかぼちゃは、種を取り除き、ぴったりラップして野菜室で保管してください。
【基本のお召し上がり方】
薄くスライスして焼いたり、煮物、蒸し物、天ぷらなど何にでも使えるタイプのかぼちゃです。
【産地】
北海道
【生産者】
西川さん
